17時間に耐えること
１年前の自由研究。
小学３年生の彼は、
1時間机に座って、文字を書くことも、苦痛。
淡路島170kmを自転車で４拍５日したサマーキャンプのことを１枚の模造紙にまとめたもの。
感想も無い。
アイデアも無い。
忍耐力も無い。
とにかく、 やりたくない。
そんな彼と１年間、向き合ってきました。
小学４年生になってからは ほぼ毎日、その日あったことを、原稿用紙にまとめるワークをして、
文章を書く喜び、というか、よい文章を書いて誉められる優越を感じてほしいと、
嫌がられながらも、やり続ける私。
そんな今年の夏休みに選んだのは、
テーマとしては、もうノリノリの
カップラーメン！ （縦型カップラーメン醤油味）
夏休み中集めまくって、総勢15種類！
これはキングオブカップヌードル！ さすがの海老の量。
こちらは、ファミリーマートのＰＢ。同じ縦型即席麺でも全然ちがいます。
とにかく食べまくった。
さすがに15個一気には食べられず、
日曜日の朝御飯に8個
その日の昼御飯に7個
そして8月30日から怒濤のまとめが始まりました。
コンビニに行き、縮小コピーのやりかたを教えたり。
はさみの早い切り方を教えたり。
普段の勉強ではやらないけれど、
社会に出たら、確実にどんくさいやつはできないこの二つ。
会社にも
コピー下手くそなやついるよね。
無駄な面取りのコピー見ると、無駄だなといらっとするよね。
はさみ使えない社会人多いよね。
もう、自由研究には、
社会に出てから必要なことがわんさか。
この汚い字。
小学４年生は、すぐ目を離すと、こういうことになります。
で、ごっつい怒られて、
がっつりやっつけられたあとは、
こうなる。
書けるやんけ！
怒られる前に、これやれよ！ と また怒られる。
そうして、
朝の7時30分にはじめた 自由研究も。
この時間になります。
これね、 昼じゃないんですよ。
夜。夜中の12時あたり。
でもね、彼は
成長していましたね。
気を抜くと
字がどんどん 斜めに汚くなっていくところは、あまり変わっていませんでしたが、
とにかく
忍耐力と
体力と
持久力が
すごい。
かれこれお、17時間。
ずっと、私についてくる。
なのに、こんな文字をまた書いて、 また怒られます。
そして、
悔し泣きをします。
去年は、逃げ出したくて泣いていたのが、
今年は、
どうして僕は、まっすぐ書けないんだ！と 悔しくて泣く。
この成長。
怒りながらも、 心のなかでは 泣いていました。
成長したな。この１年。
食卓の机が占領されているので、
ぱやのは、こちらでご飯です。
そうして出来上がったのが、こちら。
立派だよ。これは。
よくできている。 ってまぁ、私がほぼほぼ レイアウト、など考えているんですけれどね。
でも、よいものを作らないと、
彼は学ばないでしょ。
親が自由研究を頑張るというのは、実は、
大人レベルの作品に触れさせるという素晴らしいチャンスなのです。
日清の工場でつくられているものは、 赤字で商品名を書いたり。
カテゴリ分けを、色を分けてくくったり。
食べ比べ対決とか、筆ペンを使うのは、私のPOPでも多用していますが、
なかなか目立つ。
実は、このペン、
にじみにくいＩＫＥＡのものを使っています。。
これも彼には伝えました。
書きやすいペンを使うことが、
綺麗なものを作るもっとも大事なファクターであるということ。
お客様相談室にも、
疑問点（といっても私が疑問で、彼には無理矢理共有させたという）を問い合わせしていみました。
子会社とはいわないのね、協力工場っていうらしい。
これなんかも、私が提案しました。
費用書こうよ。
面白いから。 と。
これも、私からの提案です。
全部たべて、全部たべたからこそ、
自分のオリジナルのカップラーメンは なにがいい？
あと入れスープは必須
神座のラーメンが最近ブームだから、白菜を入れたい。
えびは、大量に使いたいなどなど。
そして、 商品名。
カップエクセレント(笑)
このあたりはね、もうスラスラ書けるようになってきましたね。
大人が喜ぶ文章も、
もうわかるようです。
実際、
15個も食べると、
私のお味噌汁が食べたいと
言い出して、
母としては嬉しかったです。
二日目は、５時間で仕上げました。
全部で２３時間。
本当に頑張った！
大人でもなかなか、できるものではない。
いつかね、
思い出してくれたらいいなと
色々と詰め込んだ２日間。
１０才の夏。
よく頑張った！
大好きなこうたん。
お疲れさま。
0コメント